2012年2月13日月曜日

フェーン現象について

槙谷美貴子の気象予報士の資格に挑戦するブログ」です、こんにちは。今回槙谷美貴子がお話するのは、フェーン現象についてです。先日調べたので、紹介させていただきます。
フェーン現象とは、山肌にあたったのちに山を越え、暖かくて乾いた下降気流となった風によってその付近の気温が上がる現象のことですね。
フェーン現象という名前は、フェーン(独:Föhn)というアルプス山中で吹く局地風が由来で、この局地風はアルプスを越えて吹く乾いた暖かい風のことなのだそうです。現在は一般用語として使われていて、本来のフェーンのほかに、北米のロッキー山脈を越えて吹く風チヌークなど、世界各地の同様の風もフェーンと呼ばれているのだとか。なお、漢字による当て字は岡田武松が考案した「風炎」みたいですね。
空気中に含まれる水蒸気が凝縮する際に熱を放出させ(凝縮熱)、それによって、山を上昇する際空気は冷やされるが湿った空気は温度が下がりにくい、という現象が起こるのだとか。一方、山で乾燥した空気は、下降するとき温められますが、温度が上昇しやすいそう。差し引きで温度がプラスになるんですね。
フェーン現象には熱力学的な断熱変化によって起こるフェーン現象と力学的に起こるフェーン現象との二つの種類があり、前者を湿ったフェーン、後者を乾いたフェーンというそうです。乾いたフェーンは風が山を越えなくても起こるフェーン現象として知られているみたいですね。
フェーン現象は時には非常に乾燥した強い突風ともなることがあるので、火災などの深刻な被害を招くこともしばしばあります。よってフェーン現象の時には火災などの厳重な注意が必要であるといえます。
それでは今日はこのへんで。槙谷美貴子でした。